エキバストス (Ekibastuz)
エキバストスは、カザフ語で「ふた塊の塩」を意味する. 19世紀、ロシア人商人からこの地域の鉱物資源の探査を請け負い、パブロダール南東の炭田に降り立ったカザフ人 Kosym Pshembayevが、目印として塩の塊2つを置いたのがこの地名のはじまりである.
炭田の商業的な発展はまもなくはじまり、炭田はアーカート(Urquart)という名のイギリス人に売られた. 鉄道も引かれ、1898年には「エキバストス」という村が建設された.
20世紀前半、第一次世界大戦とロシア革命、そして第二次世界大戦と激動する情勢の中で、この地域の開発に注意が向けられることはなく、村は荒廃した.
鉱業開発が再び着手されるのは、第二次世界大戦後である. 1948年、この地にやってきた50人ほどの人々は、町の建設にとりかかり、将来の露天掘りのための土地区画を行った. 石炭を積んだ列車がはじめて出発したのは1954年12月のことであった. このときからエキバストスは工業都市としての発展を続けることになる. 1957年7月12日には、カザフ・ソビエト社会主義共和国最高会議の決定により、エキバストスに「都市」の地位が与えられた. このとき、エキバストスの人口は2万5000人であった.
1920年代から1950年代にかけて、この地には大規模な強制労働収容所があった. エキバストスの収容所に関わる著名な人物としては、1950~53年にかけて収容されたアレクサンドル・ソルジェニーツィンが挙げられる. また、失脚したゲオルギー・マレンコフ首相がこの地に左遷されている.
地図 - エキバストス (Ekibastuz)
地図
国 - カザフスタン
カザフスタンの国旗 |
カザフスタンは中央アジアで経済的、政治的に最も支配的な国家であり、石油・天然ガスを中心とする資源に恵まれ 、中央アジアの国内総生産(GDP)の60%を生み出している. 国土面積は272万4900平方キロメートルと世界第9位 で、世界で最も広い内陸国であり、イスラム教徒が多数派を占める国としても世界最も広大かつ最北端である. 人口は約1900万人 で、人口密度は世界でも低い国の一つであり、1平方キロメートルあたり6人以下(1平方マイルあたり15人)である.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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KZT | テンゲ (Kazakhstani tenge) | ₸ | 2 |